こんにちは。アイダです。
これまでの2年間、「データ活用」についてインテージグループ向けに発信してきたAI・DXビジネス本部のKさん。
記事をとおして「データからもっとわかることがあるのではないか」など考えるきっかけになり、 データと向き合うことのおもしろさを改めて感じている社員が増えてきました。
デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の課題をかかえている企業は当社だけではありませんので、 読者のみなさんのお役に立てればと考え、これまでの取り組みや今後の展望を投稿をしていくことになりました。 シリーズ化になるのか、単発投稿になるのかは反響次第です。それではKさんどうぞ!
はじめに
インテージテクノスフィアは Tableau のパートナーであり、インテージグループ内での Tableau 利用推進や、
インテージグループ顧客の Tableau 導入 / 活用支援を行っています。
Tableau をはじめとした BIツールに詳しいメンバーは一定数いるのですが、
データ活用に関する相談が活況になってきており、データ基盤構築含めたBIツール導入に対応できるメンバーの拡大に取り組んでいます。
今回は、この夏に実施した "はじめの一歩" の経緯や効果などについて書きます。
学習はひとりでもできる
昨今、技術習得 / ツール習得は、やる気と時間さえあれば自力でどうとでもなります。 良質な学習コンテンツが公開されており、有料はもちろん、無料でも十分に基礎力を獲得することができます。 Tableau で言えば、以下のようなものがあります。
無料コンテンツ
有料コンテンツ
そのほかにも、 TECH PLAY や Udemy でも学習機会はあります。
Tableau 関連書籍もありますが、"はじめの一歩" としてはライブコンテンツや動画コンテンツがとっつきやすいと思います。
社内でもこれらの学習コンテンツを紹介したのですが、既存業務で忙しいのか優先順位が低いのか、
勝手に習得してくれるわけではないということがわかりました。
当然と言えば当然です。
「BIツールの習得くらい個々にやってほしいな」という思いがないわけではないですが、 組織として「対応メンバーの拡大」という課題があったので、"しかけ" をすることにしました。
みんなでやってみる
「教えてもらえるならやりたい!」という人が 2, 3名いたので、組織内でアナウンスをしたところ10名以上が集まりました。 週2回を4週に渡って、全8回のコンテンツとし、内容はスーパービギナー向けとしました。
時間帯は朝やるか夜やるか悩んだのですが、朝やったほうが充実感があるかなと思い、朝9時からの1時間としました。 出社して朝9時開始だとつらいものがありますが、在宅での朝9時開始ならそれほどの負担感はないですね。
全8回で取り扱った内容は以下です。
第1回 「導入説明と基本機能ハンズオン」
第2~3回 「お題チャレンジ 10問」
第4~6回 「スーパーストアクイズ」
第7回 「Prep ハンズオン」
第8回 「Tableau Server とデータ接続モード」
受け身ではなく、アウトプットしながらの学習のほうが身につくことはわかっていたので、 ハンズオンのボリュームは減らして、課題にチャンレンジしてもらうことに重点をおきました。
お題チャレンジ10問
これは、いつぞやの Tableau イベントで腕試しコンテンツとして紹介されていたものを模倣しました。 すでにできあがっているビジュアライズを提示し、「これを再現してください。」というのが課題です。
ひととおりのビジュアライズをつくることになるので、機能把握という点で最適でした。
スーパーストアクイズ
これは Twitter でクイズが公開されています。 みんな大好きスーパーストアクイズ
「利益が赤字のサブカテゴリは?」といったクイズに対して、それを説明するビジュアライズを作成するという課題です。 Tableau での実現方法は1つではないので、以下のステップで進めました。
- 課題を提示
- 個々に挑戦
- できたもの / 悩んだところを共有
- フィードバック
これはみんなで学習することのメリットですね。
「そうゆうやり方もあるのか。」とか自分にはない視点も吸収することができます。
企画運営担当の私自身も勉強になりました。
みんなでやることのメリットのまとめ
自分都合で後回しにしない
ひとりで学習を進める場合、自分を律して進めていく必要がありますが、 みんなでやる場合は、その波に乗ってしまえばゴールまで到達できます。
さまざまの視点を知ることができる
データビジュアライゼーションには完全な正解はなく、状況に応じてどのように表現すべきかが変わります。 その人がどのように考えどのように表現したかを聞けるのは貴重な機会です。
業務利用に直結
公開されている学習コンテンツは、多くの人の利用を想定しているため汎用的な内容になっています。 同じ組織の人がコンテンツをカスタマイズすることで、業務での使い方を想定した内容にすることができます。
自習はしたけど、業務での利用までのハードルがあるというケースが多々ありますが、そういったケースを回避することができます。
その後のコミュニケーションがスムーズ
同じコンテンツで土台を形成しているので、データビジュアライズの考え方や習得レベルを相互に把握しやすくなります。 これにより、以降の業務アサインや相談などがスムーズに行われていきます。
おわりに
今回は組織内のメンバーに対して実施しましたが、他組織からの開催リクエストが来ることも想定していました。 しかし、毎度毎度やるとなると私がたいへんなので、今回の開催はすべて録画し、インテージグループの動画コンテンツ共有サイトに公開しました。
こうすることで、他部署で模倣開催することもできますし、"みんなでやるメリット" がすこし薄れますが個人学習に活用してもらうこともできます。 どうやら公開した動画で後追い学習してくれた人がちらほらいるようです。うれしいですね!
次回は社内コミュニティ形成に四苦八苦した(現在進行形?)話をしようと思います。