インテージテクノスフィア技術ブログ

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【Tableau】社内コミュニティを軌道に乗せるまで

こんにちは。アイダです。【Tableau】シリーズの連載、第二弾として、社内コミュニティ形成に四苦八苦した(現在進行形?)話を投稿します。 コミュニティ形成の秘訣について、社内コミュニティ推進担当の方向け(特に苦戦している方)に事例を交えてお伝えいたします。 "折れない心"を持ち合わせていない方も、この記事を読むと"折れない心"が手に入るかも?!共感していただけると嬉しいです。 それでは、AI・DXビジネス本部のKさん、どうぞ!

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はじめに

技術やツールを活用していくためには、コミュニティの力が重要であることは周知の事実ですよね。 社外コミュニティであれば力強い推進者についていくだけで多くの恩恵にあずかれますが、 社内コミュニティとなるとそんな人が存在していることは稀であり...

とはいえ、社内コミュニティならではのよさがあるんですよね。 社外コミュニティだとあまり情報をオープンにできなかったり、深い相談ができなかったりしますが、 社内であればある程度オープンに情報を扱うことができます。

インテージテクノスフィアが Tableau パートナーになったとき、 インテージグループ内に Tableau ユーザーは一定数いましたが、誰がどんな目的でどのように使っているのかは "神のみぞ知る" 状態でした。 そこで、まずは既存ユーザーやユーザー予備軍(触ったことはないけど興味がある人たち)を浮かび上がらせて、 その人たちを繋いでいくことで社内コミュニティを形成しようと企てました。

まずは宣言・発信すること

キックオフイベント

まずやるべきことは「私たち、Tableau やってますよ。」と自分たちの存在を全社にアピールすることです。 パートナーとしてのキックオフイベントを開催し、推進チームとしてこれからどんなことをやっていくのかを発信し、 さらにTableau 社の人も招いてデータ活用に向けたメッセージもいただきました。

このイベントにより、推進チームの顔を知ってもらうことができました。

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ポータルサイト

キックオフイベントのタイミングで、ポータルサイト(Confluence)もオープンしました。

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ねらいとしては2つ。 1つめは関心を持った人たちを繋ぎとめておきたかったこと。イベントで生まれた(?)熱量を冷まさぬよう情報を随時発信するようにしました。

2つめはナレッジの蓄積です。推進チームが立ち上がると、メールでの問い合わせが発生するようになり、繰り返される問い合わせに忙殺されることは明らかでした。 そこで、質問はポータルサイトで投げてもらったり、役立つサイトを紹介したりと、 推進チームが "推進" に力を回せるようにと考えていました。(実際はそんなに単純ではなかったが...)

ひとまず、"場" ができたわけです。

ユーザーの顔を知る

社内イベントの開催

次に、ハンズオントレーニングを企画して開催しました。 Tableau を触ったことない人に Tableau を体験してもらうことが目的ですが、裏目的としては「どんな人が興味を持っているのか」を浮き彫りにすることです。 キックオフイベントとポータルサイトだけでは、みなさんは推進チームの顔を知っているが、推進チームはみなさんの顔は捉え切れていません。

トレーニング募集への申し込みにより、どの部署のどの人が興味を持っているのかがリストとしてあがってきます。 また、トレーニング後のアンケートにより、その部署での活用可能性も見えてきます。

これらの情報を得ることでどこの誰にアプローチすべきかの検討がつくので、次のアクションにつなげやすくなります。

ここまででやっと "お互いを認知" することができました。

組織へ潜入

トレーニングは募集人数に限りがあったこともあり、特定部署での個別開催のリクエストも何回か対応しました。 その延長で、PoC を何本かこなしたりしました。

PoC はユーザー部署自身が習得するというケースは多くなく、推進チームが手を動かし「BIツールでどんなことができるのか」を短期間で示すというケースが多かったです。 推進チームの想いとしては "セルフBIツール" なのでユーザー部署自身で手を動かしてほしいのですが、種まき段階ということもあり割り切って対応を引き受けていました。 ずーっと作業を推進チームが引き受けるというのは原則NGですね。

PoC はトレーニングとは異なり、業務における効果が示せるのでユーザー部署を一歩踏み出させるためには有効でした。

ひとりよがりからの脱却

Slack スペースをオープン

ポータルサイトはあるものの、もっと密なコミュニケーションをする方法として Slack スペースをオープンしました。 これで活発なコミュニケーションが生まれ、推進チームとユーザーのやりとりではなく、ユーザー同士のやりとりも発生することを期待していました。が、そんなに甘くはなく...

  • 投稿は推進チームの活動ログのみ

  • ユーザーからの連絡はダイレクトメッセージで届く

  • 95% は Read Only Member

たまたま "折れない心" を持ち合わせていたので、ただただ投稿を続けました。

救いだったのは絵文字でリアクションしてくれる人がいたことです。見てくれているってことが伝わりますからね。

あとは、ダイレクトメッセージで届いた問い合わせを、強引に公開チャンネルにひっぱり出してなるべくオープンにやりとりしたり。

そんなこんなで時が経つとともに、返信コメントがつくようにはなりました。

目的別チャネルの整備

それでもまだまだ双方向コミュニケーションとはいえない状態。 社内事情で Slack から Teams に移行するタイミングで、チャネルを見直しました。

 一般チャネル:なんでもあり。
 へるぷみーチャネル:質問や相談など。
 わかばマークチャネル:初心者大歓迎。
 DATA Saber の間: DATA Saber になるべく挑戦している人たち。

チャネルの目的が明確になったことで、投稿することへの抵抗も減ったようで、 決まった顔触れだけでなく、幅広いメンバーがチャネルに降臨するようになってきました。

特に、わかばマークチャネルは盲点でした。 ある程度 Tableau をふだん使いしているメンバーばかりがチャネルでコミュニケーションしており、 ご新規さんにとっては「こんなレベルの質問していいのだろうか...」と敷居が高くなっていたのです。

おわりに

まだまだ数人のメンバーでコミュニティを盛り上げている段階ではありますが、"コミュニティ" と言える状態にはなっており、 「コミュニティのおかげで助かった」というケースもちらほら生まれてきています。

社内コミュニティ運営に大事なのは、"折れない心" と "サクラ" です。

次回はなにを書こうか。

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